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マツノタンクとバイオディーゼル燃料

「大阪・関西万博」建設工事エリアに導入された〈マツノタンク〉の有用性



〈マツノタンク〉の登場は建設業界に革新をもたらしている。運用フィールドの制限が極端に少なく、導入のハードルがたいへん低いこの自社オリジナル製品は、その使い勝手の良さや法的手続きの簡便さなど、多くのメリットに満ちているのだ。

例えば、「大阪・関西万博」(正式名称:2025年日本国際博覧会、開催期間:2025年4月13日~10月13日 184日間、会場:大阪府大阪市夢洲地区)の建設工事現場への導入。現在、急ピッチで大規模な会場施設建設の作業が進む場所だ。

〈マツノタンク〉設置の目的は施工業者の現場監督事務所および建築作業現場における電力需要を賄うために運用される発電設備の動力用燃料貯蔵。工期が限られている建設現場では燃料の貯蔵は大きな問題だ。通常は日々タンクローリーが頻繁に動き回り、燃料の補給を行うのだが、〈マツノタンク〉の設置によってその手間を大幅に省くことができるのだ。




貯蔵で変える、現場が変わる。


株式会社鴻池組(本社:大阪市中央区)の担当者は、〈マツノタンク〉の導入で現場運営に大きなメリットがあったと喜びを語る。

「私共の現場における現在の電力需要を考えれば、今回導入されたマツノタンクにほぼ1週間分の燃料貯蔵が可能となります。しかも、残量監視のシステムによって燃料の供給も自動的に管理されるので、運用の負担が大幅に軽減されました。燃料切れの心配をすることが一切なくなり、まるで蛇口をひねれば燃料が出てくる感覚ですね」

運用メリットのもう一つとして、〈マツノタンク〉の設置施工はほぼ1日で完了するということ。前もって現地調査を行い、同日中に消防などへの届出を完了。その後施工日に〈マツノタンク〉を搬入し、同日に消防の立ち合いによる設置作業、そして試運転まで1時間半から2時間程度で完了し、即使用が可能となる。「大阪・関西万博」の現場でもそれは同様で、この手軽さも大きな魅力となっている。もちろん撤去作業時でもその優れた可動性は大きなメリットとなるだろう。





循環型社会を貯蔵から。


「大阪・関西万博」の会場は新たな技術やシステムを実証する「未来社会の実験場」と位置づけられ、持続可能な未来の実現に向けた様々な取り組みが行われている。その一環として、バイオディーゼル燃料の活用が推進され、関わる事業者全体でカーボンニュートラルでの施設建設に取り組んでいる。バイオ燃料とは植物・農作物・食品廃棄物などから製造されるエコな燃料のこと。株式会社鴻池組では電力発電設備はもちろん、クローラークレーンなどに廃棄物などの有効利用の一助となるバイオディーゼル燃料〈B100燃料〉を採用。ほぼ100%天ぷら油の廃油をリサイクルした燃料で、その活用は循環型社会の実現に向けた重要な一歩となっている。マツノタンクの利点の一つ、液体燃料であればどのようなものにも貯蔵対応できるという汎用性の高さがここにも生きていると言えるだろう。

シンプルながら、貯蔵ソリューションのプロだからこその発想と技術を詰め込んだ〈マツノタンク〉。その有用性は益々さまざまなフィールドのニーズに応えている。

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